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岸朝子氏に味わっていただく

岸朝子氏に味わっていただく
岸朝子氏に味わっていただく
岸朝子氏と角谷浩一氏が伊良部に来島され、ハーブ料理を味わっていただいた。
料理記者歴50年と政治ジャーナリストのお二人である。

加工施設でハーブ製品を、原料と製法の説明と共に味わっていただき、
島料理屋琉宮では、それらと島の野菜肉魚を使った料理を一品一品召し上がっていただいた。
お二人とも、強い関心を持って、心を開かれ、食を堪能してくださった。

ハーブの香り・色・味をおいしくいかす事を追求してきた我々と、
化学調味料に拠らず、味のよい島素材にこだわる琉宮のシェフの心が通じた。
彼は前日、良質の白身魚ミーバイを求めて半日宮古本島をまわり、1mの大物を仕入れてきていた。

朝子氏はお店に向けた色紙に「命は食にあり」と書いてくださった。
朝子氏の言葉「素材の個性を大切にすることよ。
自然の味が売り物にされていてすばらしい。
特にローゼルコンフィチュールとシロップがいい。
ローゼルソルトもいろいろな使い方ができる」
角谷氏の言葉、「心をこめて作られた良質の手作り品のよさが、今、見直されてきています。
素材を生かした加工に工夫が見られる。色も美しいですね。
パスタを食べた後にバジルの香りが爽やかに残る。普通はニンニクの香りが残るんです。」
「悪天でなかなか手に入らないミーバイを仕入れてくれたシェフの心がうれしいね。
実にうまかった。パルダマペーストと合うね。」

実際にお出しした順番に、料理の説明をする。
岸朝子氏に味わっていただく
① あたたかい島産シモン茶 (ひえたからだをあたため、からだによいお茶である)
② アグーの汁 (シェフこだわりの食材。実に味がよい。アロエベラの浮き身も味が溶け込んでいて全体を滑らかにしている。島産パクチーもうまい。ローゼルソルトをふりかけると、彩りが添えられ、味も一層よい。)
③ 寿司4貫。バジルペーストの軍艦。ミーバイの細切りとパルダマペースト和えの軍艦。すり山芋にローゼルソルトを混ぜた軍艦。アロエベラのローゼル漬けにローゼルソルトをかけた握り。(絶品のヘルシーハーブ寿司。個人的にはパルダマペーストだけでもいけると思う。いずれも、ウニ・イクラ級の軍艦である)
④ バジルペーストと島野菜の冷製パスタ。(冷製にしたために、ペーストのフレッシュ感が100%いかされ、アルデンテの特製麺と皿でからめて、うまい。エリンギ・ニンジン・トマト等の野菜も実に味がよい。)
⑤ アカジンミーバイのソテーパルダマペーストのせ。(肉厚なミーバイの味の深い身とペーストが口の中で溶け合ってうまい。研究会ではアグーの薄切り三枚肉のソテーのパルダマペースト合えもうまかったが、この日のお客様にはこれがおもてなしになった。)
⑥ サラダ (パルダマ・レタス・チャード等の島産野菜と赤いローゼルソルトドレッシング。)
⑦ 白飯  (ローゼルソルトかけ。赤が美しく、酸味と塩味がご飯にぴったり。)
⑧ ローゼルデザート (クレメ・ダンジュのローゼルコンフィチュール添え。チーズのこくと、ローゼルの酸味と甘味と歯応えがたまらなく美味)
⑨ ローゼルティー (ローゼルドライを3分煮出したルビー色のハーブティー。酸味も楽しめるがお好みで甘味を加える。この日はは、伊良部産、崎間氏製の天然パッションフルーツ蜂蜜。味が深く、ローゼルとの相性もいい。からだを芯から癒してくれる)

この料理は、我々の10年の集大成だ。
翌日の今日は旧正月。
思えば、10年前、伊良部島に移住した日だ。

岸さん、角谷さんはじめ、役場の方たちにも深く感謝したい。
島の資源で島をおこす1島1物語事業の成果でもある。
共に料理研究を重ね、結果を出してくれた琉宮さんには心から感謝している。
心を開く人は、それだけ、たくさんのものを取り入れ、模索し、新しいものを生み出す人だ。
琉宮は島内外の人々が食を楽しむ場になっていく事と思う。
さらにアレンジが加えられることと思うが、今日の料理は多くの方にも食べていただけたらと思う。
取り寄せていただけたら、お家でもできると思う。
島のものをお届けできるのが我々の喜びだ。

命は食にあり(岸朝子)



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この記事へのコメント
 
 これは旨そうな料理ですね~。!! 
 しかも、材料のほとんどが島で取れた物。まさしく、身土不二(しんどふじ)でありますね。四里四方で取れた物を地産地消出来ればこれに勝る幸せはありません。
 世間では中国製のぎょうざ問題で騒いでいますが、人が古来から紡いできた、身土不二、地産地消の生活を続けていればこんなことにはならなかったという気もします。しかし時代の波はそれを許してはくれないようです。だからこそ、こんな食事が出来る環境がうらやましいです。

 こんな料理を生み出す琉宮のシェフもただ者ではありませんね。ネットで見ましたが、お店はまるきスーパーのすぐそばとか。店の入り口付近のアプローチのデザインなど、しゃれた作りで素敵です。メニューも豊富なようで、こんな店が成田にあれば通い詰めてしまいそうです。
 島のあの風景を眺めながら、美味しい食事が出来るのはなんと幸せなことでしょう。

 よく、テレビで横浜の中華街や東京のこのお店が旨いという番組がありますが、行ってみるとそれほどの味でもありません。食べ慣れた近くの店の方がよっぽど旨かったりします。でも、そんな情報につられて、ついつい都内へ出かけたついでにテレビで紹介された店だから・・と行ってみるという、我が身の食いしん坊の愚かさ感じます。

 そういえば、ローゼルソルトがいよいよ発売開始とか。
 島の白身魚を焼いてそれにふりかけて食したり、これから関東でも出回る春の野菜の天ぷらなどに付けて食べたらうまいでしょうねー。!! こんな料理に冷たいビールがあれば、もう何もいうことはありませんね。
あー!、ビールが飲める体に戻りたい。!!

 これを機会に、伊良部島がハーブの島として広く知られるようになり、多くの人が島を訪れて、深い癒しを得られるようになることを期待しています。

  今後の活動にますます期待していますよ。!!
Posted by 成田の住人 at 2008年02月08日 09:22
今回の仕事は移住10年の節目として、忘れられない仕

事となったのではないでしょうか?お疲れさまでした。

それにしても料理、美味しそうですね!

全部食べみたいです(笑)

ではまた。
Posted by shell-tm at 2008年02月08日 18:33
☆ 成田の住人さん

地元の肉野菜魚と、
地元のハーブを使った加工品が出会い、
おいしい料理ができました。
岸先生をお迎えするため、
集中して、メニュ作りの話し合いをし、
2度にわたり、深夜にわたる食事会をしました。
シェフは命をかけると言って、
当日も張りつめて、取り組んでいました。
評価をr得て、ほっとしています。
ほんとにいいお店です。
先日、玄関の入り口横に、
切り出した大木を立てました。壮観。
お店に命が吹き込まれた感じがしました。
出会った職人から購入した木です。
シェフはそういう人なんです。

家の加工品の副材料の中には、精選の末、
ほかの地のものもあります。
いずれ、レベルを上げた地元産を使いたいです。
チーズ・粗精糖・ピーナッツ等です。

岸先生はローゼルソルトをパスタにもかけておられました。

島のお出迎えのスペース・食が充実してきました。
Posted by ちかさんちかさん at 2008年02月10日 08:57
☆ 貝の小部屋さん

おっしゃる通り、10年節目の仕事になりました。
皆さんのおかげです。
実は、料理研究食事会の折に、
国仲のほぐくやさんにも来ていただいて、意見をいただきました。
この人は日本食修行して、絶品の寿司を握るプロです。
伊良部が熱くなってきていますね。
お料理、どうぞ、お店でも、お宅でも
味わって下さい。
Posted by ちかさんちかさん at 2008年02月10日 09:21
 
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