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99%・本来の仕事

 6月25日(火) 宮古島市議会にて市体験滞在交流施設指定管理者に当法人選定可決
 7月4日(木) 沖縄県障害保健福祉課にて就労継続支援B型事業所指定申請全書類承認
 現在、宮古島市から内閣府への「市体験滞在交流施設での就労支援事業の実施が、施設の
目的外使用に当たるか」の問い合わせの回答待ち。
 従って、上記、二指定決定通知書発行受理も保留中。
 我々の仕事は、2haの畑と7aのハウスで作物を育て、3加工施設で食品加工と工芸加工・製品を作り、料理や体験でお客様をお迎えする、体験滞在交流施設の目的そのものだ。
今、台風7号最接近の暴風の中にいる。
その台風対策、土嚢を作りベタがけのネットを止めて作物を守る、ハーブを収穫ドライ準備、枝採り苗作り準備、みんなでやってきた!
指定まであと1%!
国の適正な判断がおりれば、いよいよ本格的に事業に取り組める!
地場産業と福祉事業を一体的に起こす!粛々と仕事がしたい!
K君の研修は昨年11月から始まって、135日目になった!
下は、旱魃の中、彼と水をやり、今、たくましく育ち始めたローゼルの株!
その向こうに・・・ 食品加工施設!             ハウス!
99%・本来の仕事99%・本来の仕事
 
 
 







 この時期、ちょうど、地元紙コラムの順番が来た。
そのままを書いた。

「 宮古毎日新聞 遊楽21   2013・7・25掲載
  
                 本来の働き            近角敏通    
 
 週一回、月曜の朝20分、小学校の教室で読み聞かせボランティアをしている。
近頃は、6年生にも1年生にも、どの学年にも、「黒い龍白い龍」の話をした。
 
 宮古島・伊良部島は龍の島といわれる。一説では、「通り池」は世界のすべてを見通す龍の両眼といわれ、近くで息づき再生の場とされる「鍋底」は龍の口のようである。それにつながる下地島の南海岸は渡口の浜まで龍の胴体の形をしている。
また、伊良部島北海岸の海洞「大龍門」は古来の壮大な龍の住処のようだ。
龍の本来の働きは「天と地をつなぐ」事と言われる。
 
 「黒い龍白い龍」は中国の民話であり、28年前、横浜の特別支援学校の教員だった時、高1の生徒達と舞台劇にした。
原作の民話は村を襲う黒い龍を、村人が白い龍を作って、撃退する話だ。
劇は皆で作りながら、次のような話になっていった。
「昔々、村人たちは、日照りの中、働いていた。そこに、巨大な黒い龍が現れた。村人たちは逃げ回り、女たちは龍に追われどこまでも逃げていった。男たちは黒い龍を倒す為白い龍を作りはじめた。一方、龍の洞窟の中、一向に襲ってこない黒い龍と女たちの対話が始まっていた。「実は友達は欲しかったんだ」白い龍が完成!龍の洞窟に迫ってきた。女たちが叫ぶ。「違う違う。本当は優しい龍なんだ!」半信半疑の男達。対峙する黒い龍・白い龍!激闘の寸前!女たちが優しく叫ぶ。「おーい龍-おーい龍-」音楽が流れ、二頭の龍が動き始める。唖然とする村人達。「あー龍が踊っているよ!」「よかった!よかった!」「戦わなくてもいいんだ!」「よかった!よかった!」「龍の踊りはきれいだなー」「よかった!よかった!」二頭の龍は村人の方を向き.一礼し、去っていく。「おーい龍-おーい龍-」」
ここまでが28年前の舞台だ。龍は8人で棒で動かす大きなものだった。今でも、この舞台の事は我々の心に深く残っている。
 
 そして、今、この舞台を読み聞かせで再現していてある事に気がついた。
黒い龍は白い龍というパートナーを得て、踊っているうちに、自分の本来の「動き」に目覚めた!それは本来の「働き」!天と地をつなぐ事!その壮大な踊り!天からは大粒の雨が降ってくる!!その恵みの雨が一層村人たちを歓ばせた!「おーい龍-おーい龍-」
子どもたちは目を輝かせて話を聴いてくれている。大半の子どもが、原作より劇の話が好きといった。
 
 今、宮古島市体験滞在交流施設を全面、「本来の働き」=栽培・加工・体験の場として
再生する!
その担い手として、障害者就労支援事業を取り入れる!それは、その人たちが「本来の働き」に目覚める事でもあるのだ!
いい作物!おいしい料理!製品!美しい染め!いい紙!工芸品!美化活動! 
いろいろな方が「本来の働き」をして、すばらしい交流の場にしていきたい。
天地の恵みに感謝し、日本・世界の各地の働きとつながっていきたい! 」


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この記事へのコメント
こちらにもコメントを、と言われていたのですね。すみません。

「黒い龍白い龍」は私も文庫で読み聞かせをしたことがあります。

皆で考えながら筋を変えていった、というのがすごいですね。感動的

です。

「本来の働き」に目覚めて、世界中の人が動き出せば、すばらしい世界が

実現できるものと思います。ひとりの力は小さくても、それが束ねられれば

大きな力になれると信じています。
Posted by 西山 正子 at 2013年08月07日 07:53
☆ 西山 正子さん

西山さんも読み聞かせされていましたか。
原作は「白い龍黒い龍」だったかもしれません。
起承転結を深めていく、これは舞台つくりの醍醐味ですね。
それがしっかりしていると、役者・子ども達、すごい力を発揮し、
客とも交流がおきます。
今は舞台劇は創りません。
現実が舞台です。

>「本来の働き」に目覚めて、世界中の人が動き出せば、すばらしい世界が

実現できるものと思います。ひとりの力は小さくても、それが束ねられれば

大きな力になれると信じています。

本当にそうですね。
コラムは「天地の恵みに感謝し、日本・世界の各地の働きとつながっていきたい!」と結びましたが、来てくださった野本さん、かつての同僚の先生、西山さんやあっちゃんや地元・国内外の皆さんの働きを念頭においています。

>「本来の働き」に目覚めて、世界中の人が動き出せば、すばらしい世界が

実現できるものと思います。

それが21世紀!ですね。
Posted by ちかさんちかさん at 2013年08月09日 05:04
 
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