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41 下地島の湧き池

41 下地島の湧き池第41回いらぶ探検隊 3月26日 参加7名
下地島湧き池めぐり(8箇所)
航空写真から、下地島入江側に点在する池が確かめられ、探訪を試みた。
下地島は地下水水脈が豊かで、農業盛ん。
池は地下水とつながっている。
農業用水等として利用できるかは重要課題である。
(新たな情報は随時、更新していく事にする)  
伊良部島の地下水は、底に海水、淡水レンズといわれる淡水が浮かんでおり、
現在、島中央にある浄水場で汲み上げ、逆浸透膜で浄化し、水道水として使っている。
下地島でも、飲料水はこの水道水を使っている。
下地島と伊良部島の間は、海水が潮の干満と共に流れている入り江である。

41 下地島の湧き池①加工施設から見える畑端(200m先)に、雰囲気のある池が在った。
池の中に島が点在し、
地球の海の割合、からだの水分の割合、70%と同じと言う人あり。
航空写真左上の顔のような三つ池。
しかし、実際は一つながり。写真撮影の時が干潮だったと思われる。
ここは、やや薄めの海水。(海水と淡水入り交じる汽水)
入り江からの距離は50m。

41 下地島の湧き池②7年前、この池端の畑でキビ刈りをやった。やはり雰囲気はいい。
おじぃが植えた月桃がすっかり大きくなった。
かつて、池はもっと大きく、一部埋めたところ、雨で畑が全体がぬかり、
また、重機を使い、掘リ直したという事。
ほぼ淡水である。入り江からの距離は200m。
農業用水としては(おじぃに問い合わせ中)
おじぃは長距離会の大先輩でもある。

この200m空港寄りに、浮き田と呼ばれる湿地帯があり、
人と牛がのまれ、地下水の水路から長山海岸、一説では来間島にあがったとの伝説がある。


41 下地島の湧き池③佐和田の浜の近くの原野に広い湿原があった。41 下地島の湧き池
前面にイグサが群れ、池間湿原に似ている。
倒木に登り、立つと、美しい池面が見えた。
←倒木の先が見える。  下見で発見の夕暮れ時→
普段、車で通り過ぎている木々のすぐ中にたたずんでいたのだ。
道路からの小道をひらき池の全容を眺望できる場を作ろうとしたが、
(タローさんは電柱に登り調査!)
道端の落差が深く、今回は断念。


41 下地島の湧き池④さらに奥に行くと、
一面イグサが茂った小さめの湿原が在る。
少し水が見え、すぐ横は畑。
畑主は英治さんの奥さんの実家。
聴くと、水は海水混じりで、池端のキビは枯れがちとの事。
塩分が濃すぎてもいけない。
海からの距離は100m。


41 下地島の湧き池←⑤キャンプ村(8年前完成)の原野の中の緑池。
近づくと、白サギが舞い上がった。
まわりに石積。古い人造池との事。用途は不明。
かつてのキャンプ村の住人も、池の存在を知らなかった。

41 下地島の湧き池⑥さしばの里(空港職員宿舎)の中の水草池。→
睡蓮の白い花がきりりと美しい。
移植したものだろうか。
他の自然の池にも、蓮や睡蓮が咲き群れたら、さぞ、美観だろうと思うが、
生態系を乱す事になるのだろうか。

41 下地島の湧き池←⑦ゴルフ場の散水用に、8年前に作られた池。
3~4m掘っただけで水脈にあたり、満杯の水をたたえているとの事。
自然化し、水鳥が遠くに群れ泳いでいる。
ほぼ、淡水。入り江からの距離は200m。
ゴルフ場内には井戸跡・シートー(製糖)場跡があり、地下水が利用されていた。 

41 下地島の湧き池⑧最後に訪れた空港誘導灯近くの道沿いの池。41 下地島の湧き池
←投棄ゴミが池のあるくぼみに向かって大量にたまっている。
ゴミをかき分け、池端に降り着いたが、池は精気を欠いてみえた。
対策・対応が必要である。


ほぼ平面(2次元空間)で生きている我々の視野を、
航空写真を使って上から見て、視界を3次元化すると、
真近に新しい空間を発見できる!うれしい体験ができた。
8っの池は島の財産。
大切にしたい水場だ。
水場には憩いがある。
憩いの水場を発見する活動になった。

湧き池・地下水の利用も検討課題である。
かつては使われており、今後も必要であり、
視界を、過去・未来の時間も入れて、4次元化する必要がある。
そういえば、下地島の中央で地下水を汲み上げ、極上のスイカを作っていたおじぃがいた!
多分、今も。うまいスイカだった!

地下水・入り江の水質保全のためにも、農薬・化学肥料・生活廃水による汚染を防がなければいけない。
水道水浄化のために逆浸透膜でこした有害成分が、そのまま下水から入り江に流されているという説もある。
製糖工場の毒性の高い機械洗浄液は地下水や入り江に流されているという事はないだろうか。

自然の恵みに気づき、皆で守り、知恵を出し合い、ありがたく活用していきたい。


下地島航空写真(グーグル)
http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&ie=UTF8&t=h&msa=0&msid=102644817864455027702.0004640b2b051b0f3fa3e&ll=24.852329,125.170326&spn=0.063552,0.098019&z=13

伊良部の水の資料
http://picasaweb.google.com/lh/photo/kYTAOhFNXOfZzYhrJ77YRA?authkey=Gv1sRgCLnj-ZvX98iIjwE&feat=directlink

情報と資料提供下さった、かつての下地島住人・成田の住人さんに感謝!
こうして、遠くに住む方に写真と共に報告できるこのブログにも感謝!








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この記事へのコメント
大切な ご報告 ありがとうございます。

ちかさんに 感謝。
Posted by 伊香賀 正直 at 2009年03月28日 21:54
☆伊香賀 正直 さん

読んでくださって、ありがとうございます。
水場は何故か、落ち着きますね。
この3日間は加工所で、今まで知らなかった、
200m先の池を思いながら、
ローゼルとつきあっています。
ヘンプの靴下、履き心地がよくて、穴があくほど、
愛用しています。
お互い、出来る事をやって、交流していきましょう。
Posted by ちかさん at 2009年03月29日 05:43
湧き池興味深いです。

さしばの里の睡蓮の池も懐かしく。この池はずーっと眺めているとカエルや水鳥やいろんな生き物が登場するので長くいても飽きない場所です。
一度白いへらの口ばしをもったヘラサギを見つけたこともあります。
なんという名前の鳥か分からないけどきっと渡り鳥だと思います。

他の池でも特に渡り鳥がやってくる時期は道路沿いから背伸びして草の間をしのび足で眺めてみるといろんな鳥がいて、湿原や池はそれが楽しみのひとつでした。

いつまでもこの池が美しくあり続けますように。
探検お疲れさまでした。
Posted by イソヒヨ at 2009年03月29日 21:44
☆ イソヒヨさん

確かに、水場は生物たちの貴重な生息地ですね。
観察されていたあなたの感性も素敵です。

水の活用も大切ですが、
水場はまずは保全ですね。
場を愛する事ですね。

伊良部に帰られる事があったら、是非、
他の場も行かれて下さい。

地下水や入り江の水の活用が有効にできればいいです。
天水もあります。
加工施設の畑には建設時から水の設備がなく、
懸案なのです。
Posted by ちかさん at 2009年03月30日 05:19
前回の成田の住人さんの提供してくれた資料によって
初めて淡水レンズについて知りました。

自然の神秘ですね。

この不思議な現象のお陰で伊良部島に人が住むことができているんだなぁと
感じました。

それだけに水の汚染に関して意識を高めていかないと危ない気がします。

市でも「界面活性剤入りの洗剤を使用、販売禁止」などの条例を作って欲しいものですね。

それにしてもこれだけたくさんの池が残っているんですね。
湿原は近々訪れてみたいと思います。

ありがとうございます。
Posted by びらふやーびらふやー at 2009年04月21日 09:10
生協で扱っている洗剤にも、合成界面活性剤は入っていますね。
びらふやーは何を使っていますか?
文さんの石鹸はいいものなのでしょうね。
水への影響、からだへの影響、
身近のものから、良いものを選択していきたいですね。
情報交換していきましょう。

湿原、是非行かれて下さい。
気持ちのいいスペースは、
思い浮かべるだけでも、
るんるんしますね。

引き続き、
いい探検、
共有していきましょう。
Posted by ちかさん at 2009年04月22日 03:18
僕達も、、いつも旅をするときは、そこのお水に手を合わせて感謝してから1日を始めます。

命をつないできた大切なものですからね。

伊良部島に行く日程が決まりました。

6/14~18の5日間です。

あちこちの聖地、近さん達の探したとこなどをたどりたいと思っています。

ハンモックさんのとこにも2日間と待ってライブをすることになりました。

近さんのお知り合いがいましたらご連絡ください、CDフライヤーなどをお送りいたします。

よろしくおねがいします。
近さん一家、伊良部島に早く会いたいよ~~。

そうそう近さんに進められた「納棺夫日記」、、次の日、、、昨日の六本木ライブのお客さんから薦められました、、、2かつづき
もちろんすぐアマゾンで注文しました。

弥勒の私たち二人の別々に書いたブログです。
まいにちかいてますよーー。

BOOのブログ http://booyugafu.cocolog-nifty.com/booterumi/
照美のブログ http://yokoiterum.exblog.jp/
Posted by 弥勒 at 2009年04月23日 09:27
☆ 弥勒さん

大竹中洞窟の探検隊正式報告をブログにアップし終えて、
ほっとして、このお返事に向かっています。
今回もひらかれた場に立会い、心が震えています。
おふたりも、きっと、縁あるところに出会われると思います。
自然の場に、あの歌声や笛の音が響いたら、
きっと素敵と思います。
旅、ゆっくり歩かれて、
よき日々を送られんことを!!

6月はお迎えします。
Posted by ちかさん at 2009年04月28日 05:28
 
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